句読点が無いのは?賞状、感謝状、結婚式招待状・挨拶状、その理由とは…
- 2015/4/24
- 筆耕BLOG
元々日本語には句読点は存在しませんでした。
江戸時代、明治時代以降、子供や教育が満足に及ばない人にでも文章の切れ目がわかりやすいように付けられるようになったと言われ、欧米で使用されていたカンマやピリオドを真似たのもその理由の一つのようです。
表彰状、感謝状は相手を敬って渡すものなので句読点を用いるということはしないほうが良いかもしれません。
また、古来より用いられた毛筆を用いた文章などあらゆる書物は文脈が理解しがたい部分に限っては、文章の区切りにおいては句読点を付けずに1文字分のスペースを空けたり、改行をしていたことも苦肉の策としてあったようです。
また、慶事に関する挨拶状や年賀状などに句読点を使わないのは、句読点を「切る」や「切れる」、「終わる」という事を連想させるということで、結婚式などのおめでたい文章にも使わないようになっています。
そのような歴史的背景もあり、文章を読み易くするために句読点を打つことは相手を教養が無い人と思っているという事になり失礼にあたると考えられるようになりました。
賞状や経営理念、社訓も儀礼的に慣例となったその流れで、相手を子ども扱いし失礼にあたるということで使われることはあまりありません。
薫会の社訓作成時も、これらの慣例に倣い句読点は基本的に付けることはありませんが、ご要望により文字と文字の間隔をあける、段落を変える、文字を一段下げるなどの対応もさせて頂いております。
ご要望次第では、その限りではございませんのでお気軽にご相談ください。